街金の存在についてご存じですか?

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消費者金融で事故歴のある異動情報に該当する人が新規の借入を考えるとしたら私は街金を案内します。そこには街金独自の事情がありクレジットや大手消費者金融で融資を断られた方々がいくつく貸金業者だと思ってます。

ここでは街金について少しお話をします。

「街金」って何のこと?

特定の地域でお金を貸している小規模の貸金業者のことを言います。「中小企業の消費者金融」と思ってもらえば良いです。

呼称は様々あり

  • 町金
  • 街金融
  • サラ金
  • 中堅消費者金融
  • 中小消費者金融
  • 小規模金融
  • 2流消費者金融

などと呼ばれています。

大手と違い、全国展開をしているところが少ないため、返済については事務所に現金を持参するか、口座振込をするのが一般的です。

(大手だとカードが発行され、提携しているコンビニや銀行ATMで入出金可能だが、街金では手渡しか口座振り込みとなる。)

貸金業改正

かつて街金は柔軟な審査で特に資金使途の制限なしのため、大手よりも高めの金利で融資を行っていました。

しかし、2007年の貸金業法改正によって利息制限法の上限金利以下でなければ貸し出しができなくなったため、多くの合法的な業者は経営難に陥ったり、廃業となりました。

しかし、通常の手段ではお金を借りられない人は一定数いるため、非合法業者である闇金の勢力は拡大しています。

「街金」と「闇金」の違い

簡単に言うと「合法か非合法か?」という点です。

街金はれっきとした貸金業者ですが、闇金は貸金業の登録をしていない不法な貸金業者です。

闇金(ヤミ金)は、「闇金融(ヤミ金融)」の略で、国(財務局)や都道府県に貸金業としての登録を行っていない業者、出資法の上限金利を超える違法金利で貸付を行っている業者、あるいは違法貸付の業務行為そのもののことを指します。

様々なタイプの闇金

出会い系業者が競馬情報やLOTO6情報など変化するように闇金業者も様々なタイプに変化しました。

【無登録型業者】

DM(ダイレクトメール)、チラシ、公衆トイレや電柱の張り紙で勧誘し法外な金利で融資や取り立てを行う業者。

  • 連絡先が携帯電話であることが多い事から、「080/090金融」とも呼ばれる
  • 2017年現在では無登録型でホームページから集客する業者が増えている
【登録型業者】

貸金業登録することで、スポーツ紙や雑誌などにも広告を出して勧誘することが可能となる。内容は無登録業者と変わらず、違法な高金利で貸し付けや取り立てを行う業者。

  • 「雑誌や新聞に登録してあるから大丈夫じゃないか?」と錯覚させるのが狙い。登録番号が「〇〇知事(1)第00000号」の(1)ように年数の浅いものが多い。
  • 2007年の貸金業改正で登録が難しくなったため2017年現在、この形態はほぼないと思う
【紹介屋】

申し込みをしてきた人に対して融資を断り、続けて他社の貸金業者を紹介。融資が受けれた場合に手数料を請求する業者。

実際には客の状態を申し込み時に把握して借りれそうな業者に誘導する。借りられたら紹介料として手数料を請求、借りられなくても責任は取らない。

携帯番号などの個人情報を別の業者に流される。

  • 申し込みをして「〇〇に申し込みを行ってみてください」など、自分以外の業者に申し込みをさせようとするのは全てこの類。
  • 貸金業法改正後、金融屋の審査が厳しくなったために借入できる人が少なく紹介屋も運営困難と考えます。
【買取屋】

現金買取を謳い、DM(ダイレクトメール)や電話、チラシなどで営業し、クレカで換金性の高い商品や高額な商品を購入させる手法。

クレカで購入した商品を市場相場より遥かに安く買い取りをしたり、既に所有していた手持ちの高額商品を市場相場より遥かに安く買い取ったりする業者。

  • 「ショッピング枠の現金化」などを謳う業者がこれに当たる。
  • ショッピング枠の現金化は大体、5%から15%が手数料かな
【押し貸し屋】

申し込みをしていないにもかかわらず、一方的に現金を振り込んできて借りてないのに貸したと脅迫に近い形で法外な利息を付けて返済を要求する悪質な闇金業者。

悪徳業者の間に出回っている名簿や、個人情報が流出した銀行口座などを悪用。

  • 「知らないうちに口座に現金が振り込まれていた...」という場合はこの業者に目をつけられた可能性が高い。
  • 押し貸しは悪質です。自身で解決できないと思ったら勇気を出して第三者へ相談することをお勧めします。
【整理屋】

金融屋が顧客の整理をすることも稀にある。弁護士に頼んだところで手を引かない闇金も多々いる。そういったことから金融屋が債務を1本に整理する(あるいは整理したように装う)業者。

  • 悪質な業者になると債務の1本化すらせずに手数料だけ取ったりする。
  • 闇金には闇金なりの飛ばし方があるんだと思います。
まずはね

上記の様に闇金は様々な形態を取っています。

「お金を借りたら実は闇金だった...」なんてことにならないために、しっかりと見極められるようにしておくべきです。

金融庁のホームページには登録貸金業者情報の検索サービスが設置されているので、「怪しい」と感じたら貸金業登録番号を検索してみるのも手です。

ここに登録されていない業者は全て闇金です!

街金の審査が甘い理由

まず最初に言っておきたいのは「審査が甘い」=「どんな状態でも貸してもらえる」
ではない、という事です。

街金であっても多重債務者や無職・無収入の人に融資は行ってくれません。

では、どういう点が「甘い」と言われているのでしょうか?

債務整理経験者でも審査対象となる

過去に債務整理などを行い、信用情報に致命的な事故情報があったいわゆる「ブラック」を経験した人にも、街金は審査を行ってくれます。

※審査申し込み時に必ず事故歴があることを伝える事。

隠して申し込みをして、審査中に発覚した場合はマイナスとなるため。

最大のポイント

街金が「甘い」と言われる最大のポイントはここにあります。

大手消費者金融だと、過去に事故歴がある時点で審査すらしてくれないことが多いです。

街金は多少のリスクを冒しても顧客は捕まえたいので、そういった大手から溢れた人達の受け皿となっています。

過去に事故歴があったとしても、現在の状況を見て問題がないと判断されれば融資は可能です。
(仕事をしていて安定した収入が見込める、など。)

柔軟な対応をしてくれる

「仕事の都合で給料が下がってしまい、毎月の規定額の返済が厳しくなった。」
という場合でも、街金であれば柔軟に対応してくれます。

「月々いくらであれば無理のない返済ができるか?」など、月々の支払額の減額に応じてくれることもあります。
(利息は変わりませんが。)

末永くお付き合い

街金はできるだけ長く顧客との付き合いをしたいと考えています。なので、「返済が厳しい」と感じたらまず相談してみることです。

業者にとっては、返済が厳しくなった人に債務整理されて利息が取れなくなるより、相手の状況に応じて無理のない返済をしてもらう方が都合が良いからです。

これは大手ではまずやってくれないことですので、これも街金が「甘い」と言われるポイントでしょう。

街金利用時の注意点は?

街金に限った事ではありませんが、金融取引の前提は「信用」になります。

過去に事故歴のある人の信用度は「0」に近いです。

初めは少額融資

そのため、元ブラックの人が街金で借りられたとしても5~10万円だとおもわれます。しかし、そこから「信用」を積むことによって増枠は可能になります。

例えば、毎月返済期限を守る、数か月それを継続する、と言った当たり前のことをしていればそれは「信用」となり得るのです。

信用あれば増枠

ちなみに増枠のタイミングについてですが、一般的に3か月、6か月の区切りで増枠に応じてくれるところが多いようです。

借りてすぐに増枠の申請を行うと相手の心証にも影響してきます。まずは毎月の返済を滞りなく行っていくことだけを考えるようにしましょう。

無登録業者

正規業者であれば特に注意することはないのですが、問題は街金の中に紛れている非正規業者(闇金)の存在です。

街金の中には聞いたこともないような名前の業者が多数存在します。

無店舗営業って大丈夫?

無店舗営業とは、店舗を持たず電話やメール、郵送でのやり取りのみで申し込み・契約・融資を行う営業方法です。

これだけ聞くと「余計な手間が省けて便利だ!」と思うかもしれませんが、ちゃんと裏があります。

スポーツ新聞や雑誌の広告欄で、「来店不要!」「最短〇分融資!」「ブラックOK!」と言った「いかにも」な文言を見たことがある人は多いと思います。

ここで注意してほしいのは「来店不要」についてです。

これには以下の2パターンがあります。

  • 店舗はあるが来店せずに融資まで行える。
  • 店舗がないので来店する必要がない。

街金は地域に特化したところが多く、県外からの申し込みも存在します。

そのため、来店不要で契約できる仕組みを持っているところもあります。

しかし、基本的には来店して対面契約を行うところがほとんどです。

逆に闇金は店舗を持たず、電話のやり取りだけで済ますことが多いです。
(犯罪行為を行っているため足がつくのを避けている)

そもそも、貸金業の免許がなく貸金業としての登録を行えないため店舗が持てません。
(中には偽の登録や店舗を持った業者も存在します)

貸金業法の規定

貸金業法:第二章 貸金業者 第一節 登録 第四条 登録の申請)によると、以下の情報が登録申請には必須となっています。

  • 「営業所又は事務所の名称及び所在地」
  • 「その業務に関して広告又は勧誘をする際に表示等をする営業所又は事務所の電話番号その他の連絡先等であつて内閣府令で定めるもの」

とされていますので、店舗がない、広告の連絡先が携帯電話である、といった業者は明らかに貸金業法に違反しています。

そのため、

無店舗営業
= 闇金
連絡先が携帯
= 闇金

と思ってもらって構いません。

探す手間を惜しんで適当なところと契約してしまうと、後で後悔してしまうことになるのでくれぐれも注意してください。

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