任意整理中に融資は可能か?

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福岡県在住の真鍋さんにお願いして書いて頂きました。任意整理中に急な出費が発生したり、現金が手元に入用になったりすることはあると思います。

任意整理中の借入について

まず、法律的な考えはどうなのか?というところですが、弁護士・司法書士との契約を行った際の契約書には以下の記載があります。

弁護士・司法書士との契約書

※乙:弁護士・司法書士

甲:依頼者
乙は、以下のいずれかの事が生じたときは、甲の承諾を得ずに本契約を解除することができる。
この場合、乙(オツ)は甲(コウ)にその旨を通知しなければならない。
但し、住居の不明など連絡が取れない場合には、通知をすることなく本契約を解除することができる。

  • (1)甲が前記の弁護士/司法書士報酬、実費を支払わなかったとき。
  • (2)乙からの再三の連絡にもかかわらず、1ヵ月以上連絡が取れなくなったとき
  • (3)甲の住居が不明となったとき。
  • (4)甲が乙に対し虚偽(うそ)の事実を申告し、又は、申告すべき事実を正当な理由なく告げなかったため、乙の事件処理に関して著しい不都合が生じたとき
  • (5)その他乙が事件処理を進めるにあたり、甲乙間の信頼関係が損なわれたと判断したとき。

任意整理中の借入は上記(4)、(5)の事由に該当すると考えます。

契約を解除

理由としては弁護士や司法書士などの第三者が懸命に和解交渉として債権業者に対して元金の削減や利息のカットを求めているのに、その裏で別の貸金業者(新たに借り入れを行った業者)には元金+利息を支払っている、と分かれば任意整理に応じる必要性がなくなってしまうためです。

そうなるとうまくいくはずの和解交渉がダメになってしまうので、弁護士/司法書士の仕事に多大なる影響を与えてしまいます。

契約解除、となると当然利息カットや元金削減の交渉も行われないので弁護士/司法書士報酬を支払う分がそのままマイナスになってしまいます。

では、新たな借入がバレなかった場合、手続きに影響はあるのでしょうか?

答えは「ありません」。

要するに、任意整理中であっても借り入れの事実がばれなければ借り入れは可能なのです。

信用情報の与信照会

個人情報の取り扱いについては年々厳しくなっており、借入の事実を知るためには信用情報機関の信用情報を照会するしかありません。

しかし、この信用情報の照会は本人の申請と、融資の申し込み以外では原則照会できないことになっています。

そのため、任意整理中に借入を行ってもばれる確率はほとんどありません。

じゃあ借りても問題ないんだ!

と思うのはまだ早いです。
そもそも、任意整理中に融資を行ってくれる消費者金融はほとんどありません。
申し込みした時点で断られます。

なぜなら、融資の申し込みで照会された信用情報に既に事故歴が登録されているからです。

従って、「任意整理中に融資は可能か?」という問いに対しての解答としては以下のようになります。

  • 消費者金融からの借入はまず無理。
  • 闇金のような違法業者からであれば借りられる

闇金からの融資

基本的に闇金業者はどんな状態の人にも融資を行います。

それはどんな手を使ってでも回収する自信があるからです。

消費者金融の様に電話での催促で終わることはありません。裁判などの法的な手段で訴えられることはありませんが、法から外れた手段で回収にかかってきます。

会社勤めをされている方であれば

  • 就業時間中に会社に催促の電話を延々とかけてくる
  • 会社に直接取り立てにやってくる

等の行為をされ、会社での立場がなくなってしまい最悪仕事を失いかねません。

家族がいる方であれば

  • 家に借金の取り立てにやってくる
  • 近所に借金の事実をばらされる

等、非常に生活しづらい環境になってしまいます。

闇金にもさまざまな種類があり、最低でもトイチ(10日で1割)の利息が発生します(年利換算で365%)。

酷いところになると7日で1割、10日で3割等きりがありません。

また、一括返済をしようとしても受け取ってくれず、利息だけが膨らんでいって返済が不可能な額になってから請求する、といった悪質な業者もいます。

法から外れたところで商売をしているのでまっとうなことを言っても通用しません。

軽率に考えないで

軽い気持ちで借りてしまうと後に待っているのは地獄だけです。

任意整理中に借金をしようと考えてる方は、まずはなぜ任意整理を行うことになったのか?という事を今一度思い返してください。

新たな借金をすることで悲しむ人や苦しむ人がいませんか?

大事な人がいるのであればまずはその人の事を考えてください。

そのすべてを無くしてまで必要な借金であれば止めることはできません。

但し、闇金にだけは手を出さないで下さい。

闇金に借金してよかった、なんて話はありません。

大多数の人が後悔し、反省しています。

闇金からの借金の先には身の破滅しか待っていません。

最後に

任意整理中の借入はできません。

できたとしてもデメリットしかありません。

「できない」と思って諦めてください。

新たな出発をするために任意整理を行うのですから、自分の手でその機会を奪わないようにしてください。

任意整理前の苦しかったころを思い出してください。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」

ということわざがあります。

でもその熱さは忘れてはいけません。

今後の人生をより良くしていくためにも同じ過ちを繰り返してはならないのです。

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