任意整理後の借入は可能か?
- 2017年7月 3日 17:38
- ブラック審査
- 押忍
2度の任意整理を経験した福岡在住の真鍋さんが任意整理後の借金について体験談を書いてくれましたのでご紹介します。
私(真鍋さん)が任意整理を行ったのは29歳の頃でした。ギャンブルで膨らんだ借金を返済することができず弁護士に依頼して任意整理を行い、3年かけて完済しました。
任意整理をするとブラックに
任意整理を行うと事故情報として信用情報機関に登録されてしまいます。
(いわゆるブラックリスト)
そうなると、新たにクレジットカードを作ったりローンを組むことができません。この情報は最低でも5年登録されます。そのため、任意整理の手続きを行ってから5年間は新たな借入ができなくなります。
この間に借金の申し込みをしても100%断られます。
しかも、事故情報が残っている期間にもかかわらず申し込みをしてきた、と判断されるのでブラックリストから消えた後に申し込みをしても断られる可能性が高いです。
5年の月日が経ち
その様な情報をネットなどで見ていたため、最低でも5年間は新規での申し込みは行わないようにしていました。
任意整理から5年経ち、34歳になった時に「そろそろ申し込みをしても大丈夫なんじゃないか?」と考え、以前借金をしていた業者とは別の所へ新規申し込みをしてみました。
結果はどこもダメでした。
5年の間に貸金業法の改正があり、業界全体が新規融資に慎重になっていました。
街金との出会い
ただでさえ借りにくい状況の中、元ブラックリスト経験者が借りられるところなんてあるんだろうか...
と思い、ネットで調べてみることにしました。
たどり着いたサイトで知ったのは大手ではないが闇金でもない、いわゆる街金と呼ばれる業者の存在でした。
「街金」とだけ聞くと闇金と同じような業者じゃないか?と不安になりましたが、よくよく見てみると街金とは「中小消費者金融」の事でした。
闇金のような違法な業者とは違い、合法的に仕事をしている業者なのです。
大手と同じ事をしていたのでは生き残れないため、審査が大手に比べて緩くなっているようです。
悪質な街金も存在する
ただし、街金の中には闇金まがいの業者もいるのでしっかりと選別して申し込みをしなければなりません。
私はその中の一つに引っかかってしまいました。
実際に契約まで行ったわけではありませんが、電話対応の時点で怪しい雰囲気でした。
事故歴がある、ということと希望金額を言った途端、「あー、無理ですね。クレジットカードって持ってます?現金化の方法を教えますのでそれやったらどうですか?」と、グレーな行為を勧めてきました。
「これはまずい!」と思い、カードを持っていないのですみません、と言い電話を切りました。
しかしその後、見知らぬ番号(携帯)から度々「ご融資のご案内なんですが...」という電話がかかってくるようになりました。
その時に申し込みをたのは1社で、番号を知っていたのはそこだけだったので「番号を流されたな...!」とすぐに気づきました。
融資案内の電話は2か月ほど続き、着信拒否にした番号は50件を超えました。
今ではかかってきませんが、迂闊なことをしてしまった...と反省しました。
口コミで街金を選んで
そんなこともあり、街金への恐怖心が膨らんでいたのですがネットの口コミで「一度任意整理をしたけど借りられた」という書き込みを見つけ、その業者をネットで調べてみました。
登録番号が(3)となっており、ちゃんとした営業をしているようでした。
(直前の業者は確認を怠っていました。)
前回の反省を踏まえ、携帯から非通知で会社に電話を掛けました。
電話に出たのは30代くらいの男性で、怪しい感じはしませんでした。
と言われ、電話を切りました。
30分後くらいに折り返しがあり
その後、必要書類等持って行くものを聞いて電話を切りました。
予想以上にすんなりと借入ができたので若干怖くもありましたが、借入ができた嬉しさの方が勝っていました。
融資可決
そうして次の日に契約に向かい、10万円の融資を受けました。
その業者は、過去どういうことがあったか?よりも現在の状況を重視して融資を行う、というスタンスの業者でした。
そのため、過去の事故歴よりも現在の収入状況が優先され融資可能となりました。
任意整理後の借金
一度任意整理を行っているのに懲りずにまた借金をするなんて!
と、普通の人は思うかもしれません。
その意見は正論で言い訳のしようもありませんが、「どうしても」という時が来た時のためにこういう方法もある、という事を知っておいても損はないと思うのです。
借金はしなくて良いのであればしないにこしたことはありません。
ただ、しなければならなくなった時に正しい方法を知っていなければ最悪の方向へ行ってしまう事もあるのです。
結論として、任意整理後の借入は可能です。
ただし、それが本当に必要な借入か?をもう一度よく考えてから行動に移して下さい。
同じ過ちを2度と繰り返さないように。