信用情報機関に登録される異動情報
- 2017年4月19日 16:21
- 信用情報機関
- 押忍
金融ブラックだと自覚している人であっても、借入が必要となることは日常生活を行なう上で十分に有り得ます。
そもそも、ブラックリストという名前のリストは金融業者間で存在しておらず、個人信用情報機関へ信用情報照会をかけたときに異動情報が出ていないかが問題となります。
異動情報とは
長期延滞や債務整理を行なったことにより、約定返済が正常に履行されなかった場合に、異動情報として加盟している個人信用情報機関へ登録され、加盟金融業者間で共有されます。
共有情報を閲覧するためには、個別に信用情報照会をかける必要があるので、本人が契約中の金融業者が途上与信を行なう場合か、新たにカードローンを申込む時以外に勝手に信用情報照会をかけることは出来ません。
異動情報に該当する状態で、新しく借入やカードローンの申込みを行なうと、金融業者は信用情報照会をかけて他社に延滞を起こしていないか、債務整理を行なった事実が無いか確認します。
異動情報欄に記載がある段階で、即審査落ち判断を行なう金融業者が多いことも事実です。しかし、金融ブラックだからといって貸付を行なってはならないという決まりは無く、過去の履歴よりも現在の返済能力を審査して貸付を行っている中小消費者金融の存在があることも確かです。
正規の消費者金融は、改正貸金業法で定められている総量規制って決まりを確実に守る必要があるので、既に年収の1/3を超える借入がある場合には、審査を受けても通ることは無いでしょう。
- 延滞や整理は異動情報として信用情報機関に登録される
- 新たな借入申し込みをすると異動情報が掲載されていないか確認される
- 異動情報の記載を確認した段階で否決と判断する金融業者も多い
- 金融ブラックだからと言って融資をしてはならないと言う決まりはない
- 総量規制という決まりで年収の1/3は借入ができない
借金の清算が完了していれば
一方で、債務整理をしっかりと行って、借金の清算が完了している状態ならば、金融ブラックであっても借入出来る可能性があります。
ポイントとなるのは、サラ金ごとに異なる審査基準だけでなく、個人信用情報機関に掲載されている信用情報が、異動情報有りから完了に変更されていることが重要です。
異動情報が継続中となっている場合には、他社債務が清算されていないことを意味しているので、審査に通ることは無いでしょう。異動情報が有った債務について、完了に変更されていれば、清算が完了しているので、貸付審査を行なっても良いと考えている中小消費者金融があっても不思議ではありません。
債務整理をしっかりと行った上で、新たなカードローンや借入申込みを行なうのであれば、少なくとも指定信用情報機関とされている信販会社が主に加盟する個人信用情報機関のCICと消費者金融が主に加盟する個人信用情報機関のJICCの2つについて、信用情報開示請求を行なって異動情報が完了に切り替わっていることを確認すると良いでしょう。
完了ステータス
貸金業者にとっては、ステータスが完了に切り替わっていることは、社内で貸し倒れ処理が完了していることを意味し、債務整理の事実が消える前の期間は大手消費者金融が貸付を行わない期間としても知られています。
大手消費者金融が貸付を行わない時期に、金融ブラックでも即日融資可能な消費者金融として、口コミで広がればリスクはあるものの、他社債務が無い状態となるために返済を期待出来るでしょう。
返済時の審査をしっかりと行えば、再度債務整理をすぐに行えないことからも、顧客として貸付を行える可能性を見いだせるわけです。
審査に応じる金融業者
東京・大阪・福岡といった大都市には、全国展開していない中小消費者金融があるので、自己破産履歴や個人再生手続き後であっても、債務整理を行なった事実を正確に申告出来る人ならば、審査に応じてもらえる貸金業者が存在します。
正規の金融業者かどうか確認する方法
金融庁のサイトで貸金業者の登録許可番号と所在地・連絡先・代表者情報が完全に一致することを調べる方法が良いでしょう。
金融ブラックだからという理由で、非正規な金融業者と関わると、返済不能に陥りやすくなるので、債務整理を行なった後でも安定した収入を確保出来れば、審査可能な中小消費者金融があると知った上で申込みを行なうことが大切です。