債務整理とは?その種類と方法を世界一簡単に説明します!

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債務整理とは借金問題で苦しんでいる人に対する救済方法の一つで、借金を減額するなどして問題を解決する手段で借金問題から解放され日常生活を立て直す為のものです。

債務整理の種類とそのやり方

さぁ

借金問題から解決されるのはわかったけど、債務整理ってちょっと怖いしやり方とかも全くわからないからな~っていう人向けに種類とか方法、メリット・デメリットなんかをわかりやすく説明していくよ!

  • 任意整理
  • 特定調停
  • 個人再生
  • 自己破産

債務整理は大きくわけて上記の四種類があります、どれを選ぶのか?というのは借金の額や収入などの個人事情を考慮した上で決める事になります。

任意整理とは?

任意整理は、月々の返済金を減らして借金を返済していく方法です。債権者との和解によって成立しますが、債務整理の中では成功しやすい手段です。

しかし、借金自体がなくなるわけではないので自然と返済期間は延びてしまいます。おおよそ60回払いぐらいまでの返済計画を立てれば、債権者は和解に応じてくれます。

任意整理に掛かる費用は?

費用は弁護士に依頼すると、1社あたり着手金として2万円ほど、成功報酬としても2万円ほどかかり合計で4万円ほど必要になってきます。

任意整理をした後で万が一、和解書に反して返済が出来なくなった場合でも法的効力がないため、すぐに強制執行などの措置を採られることが無いのは一つのメリットと言えます。

特定調停とは?任意整理と似ている

特定調停の内容は任意整理とほぼ同じですが、手続きや費用の面などで若干の違いがあります。

一番の違いは費用の面で、1社あたり500円で済むという点です。

ただし、特定調停の場合には原則として本人が裁判所に申し立てることになり、債権者との交渉も自分で行わなければならないので、交渉が難航すれば仕事を休んで裁判所に何度も足を運ばなければいけなくなる場合もあります。

過払い金は充当されない

任意整理の場合には過払い金が発生していれば、その分を債務に充てることが出来ますが、特定調停の場合には過払い金を債務に充てることは出来ません。

また、裁判所を通しているので決定を守れない場合には強制執行の手続きをされる可能性があります。

どれどれ

任意整理と特定調停は借金の減額っていうより毎月の返済額を減らして支払いを楽にするっていう意味では同じようなもだけど、特定調停だと自分で諸々の手続きをする必要があるから多少費用は掛かっても任意整理の方が確実かも。

個人再生とは

個人再生とは、任意整理と自己破産の中間的な方法です。簡単にいうと借金の額を5分1に減額できるという制度です。

しかし個人再生には条件があり、どんな事例でも5分の1に減額されるわけではありません。

100万円未満の借金では個人再生はできない

個人再生は最も減額されても、100万円の債務は残ってしまいます。

そのため、借金が100万円未満の場合には意味がありません、基本的には借金の総額が300万円を超える際には個人再生という手続きが有効になってきます。

個人再生のメリット

自己破産の場合には、一定の財産を残し自分名義の所有物は没収されてしまいますが、個人再生の場合には財産の没収はありませんので、今までの日常生活を維持したままの状態で過ごせるのが最大のメリットです。

なんてこった

100万円未満の借金だと個人再生は意味がないんだね・・・しかも5分の1は借金が残っちゃうのかぁ。。だったら自己破産の方がいいのかな?

自己破産とは

自己破産は、借金をすべて帳消しにしてしまう方法です。自己破産をすると、破産者名簿に記録され官報に公示されてしまいます。

それによって選挙権がなくなるなどの話もありますが、実際にはそのようなことはありません。

自己破産のデメリット

一定の財産を残し自分名義の所有物が没収されてしまうことです。そのため、今までのような日常生活は送れなくなってしまいます。

また、借金の原因がギャンブルなどの遊興費である場合などは、免責が認められないケースともあります。認められたとしても、破産管財人が選出されその後の金銭の使い方などをチェックされます。

債務整理の中では借金が帳消しになるという点では利点は最も大きいといえますがデメリットも大きいのが自己破産です。

債務整理を自分でする事は可能なのか

上記した4つ全て個人での申し立てが可能ではあります。
しかし、個人での手続きとなるとどの方法を選択するべきか迷うこともありますし、債権者とのやり取りも自分で行わなければなりません。

どれどれ

債務整理は自分でも出来ないことはないけど、ある程度の専門的知識を有していない場合には、採るべき方法を弁護士に相談したうえで手続きも依頼した方が良さそうだね

債務整理はどのような状態になったらするべきか

借金の返済が不可能な事が確実になった時点で債務整理を考えるべきです。

特に借り入れ金の返済期限を過ぎてもお金が用意できず滞納状態になっている場合には、一刻も早く債務整理の手続きを採るべきです。

滞納状態のままで借金をほっておくと、催促の電話が頻繁にかかってきたり自宅に督促状が送られてきたりします。
また、家族などに内緒で借り入れている場合などには、滞納した時点でバレてしまいますし何の対応もしないと、最悪の場合として裁判所に訴えられ強制執行の手続きが始まってしまいます。

借金問題を一人で解決しようと抱え込んでしまうと、よりいっそう悪化する原因になってしまいます。借金返済が出来ずに悩んでいる時には、弁護士などに相談してみましょう。

債務整理をする事のメリット

  • 債務整理の申し立てをした時点で、債権者からの催促の電話や督促状はストップされます。
  • 同時に債務整理の手続き中は基本的に利息がつかず、申し立てした時点での借り入れ金をもとに判断を行います。
  • 決定が下りた後も利息がつくことはありません。これだけても返済の負担が軽減されます。
  • 債務整理をしたことが周りにバレることも基本的にはありません。
  • 借金問題から解放され精神的負担が軽減される事で日常の生活を取り戻すことが出来るのが何よりのメリットです。

債務整理をする事のデメリット

  • 債務整理をすると、信用情報機関に記録が残り俗にいうブラックリストの状態になります。
  • ブラックリストになると銀行やカードローン会社は、この情報をこまめにチェックしており、新な借り入れはほぼ不可能に近い状態になります。
  • いったんブラックになると、およそ5年~10年は新な借り入れをすることは出来ません。
  • また、債務整理後は、分割による携帯電話の購入も不可能になります。
  • 現在は少なくなったようですが債務整理をした人のリストが裏で出回る場合があり、その情報を買ったヤミ金から連絡が入ることもあるので注意が必要です。

まとめ

借金の返済に行き詰まった場合は現実逃避をしていると余計に状況が酷くなっていってしまいます。

そうならない為にも、まずは弁護士事務所などで相談だけなら無料で行っている所も多々ありますので相談をしてみる事をお勧め致します。

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